私語辞典 (角川文庫) 価格: 480円 レビュー評価:5.0 レビュー数:1 五十音順に柳美里の感性で言葉を解説していく。彼女の今まで生きてきた中で得た、それぞれの言葉に持つイメージで解説していく。体験談は柳美里の赤裸々さだけではなく、彼女のごくごく日常の様子も垣間見られる。「言葉のレッスン」より、言葉の解説は感情的な気がするし、共感も持てる。自分の経験を見事に作品に出来る柳美里に感心した。また笑える部分もあり、楽しく読むことが出来た。 |
魂 価格: 1,300円 レビュー評価:4.0 レビュー数:7 この本は、面白いか面白くないかではとらえられない。
子を持つ母として、共感できる部分もあるにはあるが、共感できない部分が多すぎる。
何がどう、というのではなく、「柳美里」という人がこういう人なんだ、とそれだけがしんしんと降り積もるように伝わってくる。そして、それが自分の周りに降り積もってべっとりと貼りついて離せなくなるように本に引き込まれる。身近にいたら、逃げ出したくなるような人である。一つ一つがどうこうというのではなく、きっと彼女にはこうするしかできなかったんだろう、と思う。そして、大多数の人が決して選ばなかったであろう道をきっと、彼女はそうすることしかできずに選ぶ |
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