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水辺のゆりかご 価格: 1,365円 レビュー評価:4.5 レビュー数:8 巻頭に家族親族や著者の幼少期からの写真が添えられていて、一見いかにも事実を綴った自伝風。
だが、「生後六ヵ月になっても頭髪が一本も生えなかった」と記されたわずか十数ページ前に
(生後五ヵ月頃の美里)のキャプションのある赤ん坊の写真。
その子はむしろ普通より髪が濃く、そのためにふさふさと立っているので、首を捻った。
ご丁寧にさらに数ページ先でも「二歳をすぎても私の頭には猿のような産毛が生えているだけ」と書いてある。
この冒頭の記述と写真のギャップで、この作品のスタンスの曖昧さを見てしまった。
実際の写真を添えるなら、自伝と |
言葉のレッスン 価格: 1,470円 レビュー評価: 3.0 レビュー数:1 最初に本や雑誌から美里さんが引用した格言?があり、それに因んだ 2〜3ページのエッセイでつづられたエッセイ集。 内容は当たりもあれば外れもあるというところ。 美里マニアじゃないと楽しめないかも。 でも、さすが作家。 言葉を趣味にしているというか大事にしていることが随所に感じられ ます。 日本人じゃないから、日本語を大事にしているとエッセイにもありましたが、才能ってすばらしいなぁ。 |
魚が見た夢 価格: 1,470円 レビュー評価: レビュー数: |
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家族の標本 (角川文庫) 価格: 500円 レビュー評価: 4.5 レビュー数:3 週刊誌に連載されていた当時から毎週読んでいたけれど、何度も図書館で借りた挙句に結局買ってしまいました。 この作品に登場する家族はパッと見はどこにでもいそうだけど、実はどこかに不幸の影を抱えた人たちばかり。 作者本人の家族もしばしば登場しますが、彼女の家族も負けず劣らず暗い影を引きずっています。 彼女も言っていますが、この国に本当に幸せな家族なんて存在するのでしょうか?そんなことを考えさせられます。 |
魚の祭 (角川文庫) 価格: 504円 レビュー評価:3.0 レビュー数:1 愛情と憎しみは紙一重で互いの関係が深まるほど、愛と憎悪は一体化してわからなくなる。それが、家族であっても・・・。いや、波山家は家族であったためにねじれてしまったのかもしれない。近すぎて見えないものが多くなってしまったために愛と憎悪とを錯覚しだしてしまった。これは、遠いようであまりにも近すぎる愛情のストーリーだ。 |
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